絵本の読み聞かせは、子どもの情緒を安定させるのにとても役立ちます。
こどもが自分で本を読めるようになる年齢までは、ぜひ絵本の読み聞かせを続けてみてください。
続けるのが難しかったり、そもそもあきらめてしまっていたりするのはとてももったいないです。
絵本の読み聞かせを続けるコツと、実例を紹介したいと思います。
1、絵本の読み聞かせを続けるのが難しい理由
こどもに絵本を読み聞かせるのが良いことは分かっていても、下記のような理由で始められなかったり、続けられなかったりする場合も多いと思います。
各家庭には、それぞれ個別の事情がありますので、もっともな事だと思います。
それでも、絵本の読み聞かせを始めたい、続けて行こうと思えるようなちょっとしたきっかけになればいいと思います。
2、絵本の読み聞かせのコツをご紹介します
それでは、絵本の読み聞かせについて、5つのコツをご紹介します。
2-1.絵本の読み聞かせをする時間帯
時間帯はいつでもいいですが、家事、仕事などで忙しくて時間が取れない場合は、就寝前にしましょう。
歯磨きを済ませた後にすると、絵本の読み聞かせが終わった後はトイレに行って寝るだけになります。この就寝前の時間帯をおすすめする理由は
【子どもにとって】
- 決まった時間にすることで生活のリズムを作れる
- 寝る前には必ず親子だけの時間を持つことができる
- 寝る前にはかならず絵本をよんでもらえるという安心感を持てる
【親にとって】
- 家事の予定を組みやすい(ルーチン化できる)
- 食事や家事で忙しく手が空かない時間帯に読み聞かせを求められた時に断り易い
- (兄弟がいる場合は)下の子から順番に読み聞かせをしてからの寝かしつけにつなげ易い
- 寝る前に落ち着いた時間を持つことができる
夫婦で協力し合える環境を持てる場合は、役割分担(家事と読み聞かせを交互にするなど)をすることをおすすめします。
お互いに協力をしあうことで得られる良い効果が出てくると思います。
2-2.絵本の読み聞かせ方法
まず、絵本の読み聞かせをする時間(できれば就寝前)を確保することが出来たら、続いてはおすすめの読み聞かせ方法を紹介します。
【環境】
絵本以外のものを近くに置かないようにして、出来るだけ親と子どもの空間となるようにします。
また、テレビ、スマホ、タブレットなどから映像を流さないようにして、絵本だけに集中できるようにします。
【BGM】
「落ち着いた音楽」をBGMにすると良いと思います。
選曲に悩んでしまう場合は、JPOPなどご自分の好きなアーティストのオルゴール集であったり、ピアノ曲のアレンジがされているものが良いと思います。
CDなどで音楽を流すのも良いですが、ストリーミングであれば更に簡単に曲が探せます。
ポイントは、読み聞かせをする親の気持ちを落ち着かせて、子どもに接する感情を「やさしく」保つことです。
【読み聞かせかた(~2歳児くらいまで)】
- 子どもの反応を見ながら
- ゆっくりと
- 感情をこめて
- 子どもがページを戻しても繰り返して読む
- 子どもが要求すれば同じ絵本でも繰り返し読む
- 読み聞かせの途中で子どもが遮っても怒らない
【読み聞かせかた(3歳児〜)】
- 子どもが質問してきたら、その都度答える
- 子どもの質問が「言葉の意味」であった場合には小学生用の国語辞典で辞書を引いて答える
【読み聞かせにかける時間】
就寝前であれば、30分以上は読み聞かせの時間をとるようにしてみてください。
短い時間から始めて、最終的には30分以上になるようにして良いと思います。
2-3.絵本の読み聞かせの効果を意識する
絵本の読み聞かせによる効果は沢山ありますが、
【子どもにとって良いこと】
- 生活のリズムを作りやすい
- 親との良好なコミュニケーションが持てる
- 情緒が安定する
- 自己肯定感が高くなる
- 人の痛みがわかるようになる
- 正しい言葉遣いが身につく
- 日本語の表現方法が豊かになる
- 読書の習慣が身につく
- 質問力が身につく
- 辞書の引き方が身につく
【親にとって良いこと】
- 子どもとの良好なコミュニケーションが持てる
- 子どもの精神的な成長を実感できる
- 子どもの適正を把握しやすい
- 夫婦で協力できる場合は、価値観を共有しやすい
- 家事の予定を立てやすい
- 年齢が上がってくるにつれて子どもの質問が高度になると親も学習することができる
など、良いこと尽くめです。
2-4.絵本の選び方
絵本の選び方は好みが分かれるところですが、年齢ごとのおすすめの絵本を紹介します。
【~1歳】
題名:るるるるる
作者:五味太郎
出版社:偕成社
【1歳~】
題名:きんぎょがにげた
作者:五味 太郎
出版社:福音館書店
【2歳~】
題名:そらとぶ クレヨン
作者:竹下 文子
出版社:金の星社
3歳児になると、子どもの意思で絵本を選べるようになります。
ぜひ、図書館の絵本コーナーにあるものを一緒に見てあげて、参考にすることをおすすめします。図書館に通う習慣も合わせて身につくことにもなります。
自分で図書館に行って小説を借りて読むようになれば、とても良いことだと思います。
2-5.読み聞かせで得られたこと
これまで、読み聞かせのコツを説明しましたが、私自身が感じている読み聞かせの極意を説明します。
【善悪の概念】
絵本の読み聞かせをしてきた中で、とても意識したことは、「善悪の判断が正しくできるようになってもらうこと」です。
基本的に子どもの価値観はその親によって形作られると思います。
そして、絵本や小説の読み聞かせをする中で、「正しいこと」「間違っていること」を意識しながら、読み進めるようにしました。
絵本や小説の中で出会う「正しいこと」、「間違っていること」の判断に役立つ箇所を見つけては丁寧に説明しました。
たとえ話や会話を織り交ぜ、子どもの反応をみて何度も繰り返すことで、この判断基準を身につけさせることが出来たと思っています。
これが絵本の読み聞かせとその中で子どもとコミュニケーションをとる中で本当に良かったと思えるものです。
3、これまでに読み聞かせをした経験を紹介します。
子育てにおいて、絵本の読み聞かせほど実践的なものは他にはないと思います。
我が家では、三人の男の子がいますが、小学年の低学年までは、絵本と小説の読み聞かせを毎日しました。
年齢が上がるにつれて絵本から小説になるのですが、最後の方に読んだ小説は下記のようなものとなりました。
題名:モモ
作者:ミヒャエル・エンデ
出版社:岩波書店
題名:はてしない物語
作者:ミヒャエル・エンデ
出版社:岩波書店
題名:アーサー王と円卓の騎士
作者:シドニー・ラニア編
出版社:福音館書店
また、読み聞かせをする絵本と小説は購入しており、現在も本棚にあります。
子どもが成長し、自分で本を図書館で借りられるようになったため、現在ではあまり新たに本を購入することはなくなってしまいました。
それでも絵本は300冊以上、小説も100冊は所有しています。特に絵本は私自身が読み聞かせをしてもらっていたものを実家から持ってきています。
具体的な絵本の紹介と読み聞かせした際のポイントについて、説明する記事を書いて行きたいと思います。
参考になればうれしいです。
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