【子育て】対話型の絵本の読み聞かせで子どもの考える力を育てよう!【10年毎日続けた経験から】


子育てに絵本の読み聞かせを活用することのメリットをお伝えしていますが、実際にどんな効果があるのかわからない人もいると思います。

そこで、対話型の読み聞かせについて説明します。

絵本の読み聞かせってどれくらい意味あるのかな?

子どもとの会話が苦手だな


そんな人のための記事です。

1.対話型の読み聞かせを意識してみよう


子どもに対して一方的に読み聞かせをするよりも、対話をしながら読み聞かせをしてみてください。対話というと難しく感じるかも知れません。


ただ、この対話を続けることで、親にとっても考え方や子どもの成長を直に感じられるメリットもあります。

対話型の読み聞かせを10年間毎日続けました


私は、自分の子どもたち三人に絵本と小説の読み聞かせを10年間に渡って毎日続けてきました。常に意識していたのが対話型の読み聞かせをすることでした。

私の家庭では夕食の終わった後の30分~1時間を読み聞かせの時間として確保していました。

対話型の読み聞かせをするにあたって考えておくこと


絵本の読み聞かせをしてみようと考える人は、おそらく子どもの教育に対して積極的な考えを持っていると思います。


そして、どんなメリットがあるの? やり方は? などを調べることも多いのではないでしょうか。

ひょっとすると、出来るだけ効率よく子どものレベルを上げたいと思う人もいるかも知れません。

私も仕事ではコストを最小限に削減して成果を最大化することを常に意識しています。


絵本の読み聞かせで対話型の方法を用いる場合は、この意識とは真逆の考え方をする必要があります。

出来るだけ多くの時間を確保する

合理化、効率化の意識はもたない

ゆっくり時間をかけることが重要


絵本の読み聞かせには時間が必要です。そして、対話型を取り入れることでその時間は何倍にも膨れ上がります。


仕事で疲れている時も、体調が悪い時も、飲み会に誘われた時も、見たいテレビ番組がある時も、スマホを触りたい時も、誰しもあるでしょう。


絵本の読み聞かせをする事に意味があるのか?効果があるのか?


こんな風に考えてしまうかも知れません。


でも、残念ながら仕事や家事など多くの時間に対する考え方として効果的である「時短化」「合理化」「効率化」は、絵本の読み聞かせを続ける事とは正反対にあるものです。

意識すべき重要ポイント


絵本の読み聞かせで特に「対話型」で取り組むにあたってのポイントをまとめます。

読み聞かせの時間は多ければ多いほど良い
読み聞かせをしている時間だけでも心にゆとりを持つ
合理化はできないものと考える
効率化する方法もないと意識する


堅い表現になりましたが難しく考える必要はないです。


分かり易く言えば、どんなに忙しくても、絵本の読み聞かせをする時は、無心になって子どもとだけ向き合うようにすれば良いのです。


注意したいのが、「~歳までに○冊の読み聞かせをしましょう」という数(冊数)にこだわることです。

絵本の読み聞かせにどれだけ時間を掛けられたのか大切なのであって、数(冊数)は重要ではないです。このような数(冊数)についての意見もありますが、おそらく何か指標となるものを明示することで分かり易く表現しているものだと思います。

この事は対話型の絵本の読み聞かせを続けて行けば分かってきますが、1時間に10冊の時もあれば、3冊になってしまうこともあります。

子どもの興味関心に向き合って語り合うことが重要ですので、数(冊数)は重要ではありません。

何冊読んだか?より、毎日繰り返し時間を掛けることが一番のポイントであると同時に難しいことです。

2.対話型の絵本の読み聞かせ方法


対話型の絵本の読み聞かせをするには、いくつかコツがありますので分かり易く説明したいと思います。

楽しむ


落ち着いた気持ちで心から楽しむようにします。


そうすると自然に笑みが出てきます。


副次的に子どもにとっては、怒ったり叱ったりされない「安心できる時間」であることが意識付けられます。

ゆっくり話す


子どもは親の話す言葉が好きです。優しく丁寧にゆっくり感情を込めて話すようにしてください。


パパには難しいと感じる人もいるかも知れませんが、子どもが2歳くらいから始める事で習慣化できます。


出来るだけ早期から取り組むようにしましょう。

質問する


絵本の内容に合わせて質問をしてみましょう。

例えば3歳くらいの時に金魚の絵が出てきたら、「これは何色?」と聞いたり、おおどろぼう(大泥棒)が出てきたら、「どろうぼうとおおどろうぼうって何が違うと思う?」など、文脈に沿った質問で会話をしましょう。

肯定し続ける


親が質問をすることで、子どもからも絵本の内容について質問されるようになります。

子どもがたくさん質問をするようになることがとても大切です。


そして子どもから何か聞かれたり、思ったことを言うようになったら、必ず「肯定」するようにしてください。


たとえ間違ったことを言ったり、的外れな質問をしてきたとしても「褒める」ようにしてください。


自分の思ったことを言葉に出すこと、質問することはとても良いことです。これを続けることで大きな変化へとつながります。

否定しない

肯定し続ける事と同じ意味ですが、決して否定しないようにしましょう。


少なくとも絵本の読み聞かせをして対話している時は、否定せずに肯定しましょう。


否定すると「自分は間違ったことををしてしまった」と思うようになってしまいます。


感情に任せて怒鳴ったりすると、子どもが委縮してしまいます。


もし、子どもが明らかに間違った事を言っている場合は、「ママ(パパ)ならこう考えるけど、どう思う?」と問いかけてみてください。


そうすると、子どもの考えや思いが分かるようになります。その中でゆっくり時間をかけて丁寧に説明して行きましょう。

こうすることで、絵本の内容をしっかりと自分のものにしていくようになります。


絵本作家は感情豊かに子どもたちに伝えたいことを分かり易い言葉で表現してくれています。この叡智を子どもが素直に吸収すると感情のあふれる情緒の安定した子どもになります。


子どもの言っていることを頭ごなしに否定することは、子どもの豊かな発想を育てる事の妨げになります。


間違った事を言ったとしても、時間をかけてゆっくりと対話をしながら直していくようにしましょう。

例え話をする


子どもから質問を受けた場合には、例え話をして対話するようにしましょう。


そうすることでバラバラになった知識を結び付ける事ができます。


例えば、ある絵本の中で雪の降る寒い冬の森に落とされた手袋の物語で、動物たちが手袋の中で寒さをしのぐために後から訪れる仲間をどんどん入れてあげていく場面があります。


絵本を読み聞かせている時に、子どもから「さすがに手袋にイノシシは入らないよー」と言われたとします。


そんな時は、こんな風に話しかけてみたりします。

「手袋の中が暖かい事がわかっているから、無理をしてでも中に入れてあげたいとおもったんじゃない?」

「困っているお友達に何かしてあげたくなった事ってない?」

「自分が困っている時にお友達に助けてもらって嬉しかったことってないかな?」

「自分が大変でも誰かを助けてあげることは大切だと思うよ」


こうすることで、仲間と協力することや困っている人を助けてあげることについて理解していくようになります。

類似点をみつける


絵本の読み聞かせを続けて行くと、ある絵本と別の絵本との間で言葉の意味や内容が類似してくることがあります。

場面などで共通するものがあれば、積極的に「○○(絵本の題名)の中で出てきた事と似てるね」とか「これって、同じようなお話があったよね、なんだと思う?」などと問いかけてみてください。

知識と知識のつながりを持たせる習慣をつけることで理解力を高めることになります。

必ずしも結論をださない


対話型の読み聞かせをする中では、子どもに新しい知識をどんどん習得させていく事が出来るようになります。


ここで、気を付けたいのが結論付けた言い方や断定的(決めつけ)な表現をしてしまいがちになることです。


仕事や試験などは正解や不正解がある程度判然としています。このような白黒をはっきりさせる習慣に慣れている大人は物事を断定的に表現してしまいます。


絵本や物語の世界では、必ずしも結論を出す必要はありません。


結論を出さないことは考え方や発想を自由にさせることにつながります。


子どもが絵本や小説の中で出会う事柄に対して、どんな感想を持っても構わないというスタンスで向き合うようにしましょう。

3.対話型の読み聞かせの応用


絵本の読み聞かせの時間を確保して、対話型の読み進めが出来るようになったら、それ以外の日常生活にも応用してみましょう。

お友だちとのトラブル

幼稚園や保育園でお友達と喧嘩をしてしまう事もあるかと思います。


こんな時も普段から対話型の落ち着いたやり取りが出来ていると、相手のことや自分の思いなどをお話しすることが出来てきます。


きちんと謝った方がいいのか、相手に分かってもらいたいことがあるかなど、親子で解決策を話し合う事ができるようになります。


子どもの性格にもよりますが、毎日落ち着いた環境で絵本の読み聞かせを出来る家庭であれば、子どもの情緒は安定してきます。


そして子ども同士のトラブル自体が無くなるかも知れません。私の三人の子どもたちはお友達と喧嘩をしてくること自体がほとんどありませんでした。

ニュースや新聞記事などの理解


テレビのニュースや新聞記事などで子どもにも分かる内容があれば、分かり易く説明してあげる事ができます。

対話型で絵本の読み聞かせをする習慣のある子どもであれば、言葉の意味や状況の理解が速くなるようになっています。

外出先で好奇心を高める


絵本の読み聞かせで新しい絵や物語に触れる機会を増やしていくと、子どもの好奇心が高まって興味関心を持つ事が習慣化されてきます。


子どもを連れて公園や買い物に行く外出の機会があれば、そこでも子どもから沢山の質問を受けたり、親から問いかけをすることが出来るようになります。


外出先で危ない場所(道路、車、自転車、信号など)はどこなのか、危険なものは何か?それは何故か?という事を対話形式で伝える事が出来るようにもなります。


子どもと対話して伝える事が習慣化されていくと、動物園、植物園、博物館などの施設や自然(海、川、山)に触れる機会を設ける事で、子どもの好奇心を十分に満たす計り知れない舞台となります。

4.親にとっての良いこと


これまで、子ども目線での対話型の絵本の読み聞かせに関することを説明してきましたが、実は親にとっても良いことは沢山あります。


私が三人の子どもたちを育てている中で実感していることを説明します。

子どもの成長をダイレクトに感じられる


絵本の読み聞かせを毎日続けることで、子どもの成長を感じる事が出来ます。

どんなことを考えているか。
どんな性格であるのか。
何について興味をもっているか。
不安や苦しんでいることはないか。


子どもと対話をする習慣が出来ていると、小学校や中学校に上がっても悩みや困っていること。嬉しかったことなどを積極的に話してくれます。

説明力が上がる


勘の鋭い方はそろそろお気付きだと思いますが、「何もわかっていない子どもに分かり易く説明すること」が出来れば、どんな人にでも説明する力が付きます。

当然仕事や事業にも応用できます。

質問力が上がる


対話型の絵本の読み聞かせを続けて行く中で、何度も子どもに質問をしていくうちに、「子どもの理解力に合わせた質問の方法」を工夫するようになります。


これもまた、説明力と合わせることで仕事や事業に応用可能です。

「子は親の鏡」それ以上であることを実感する


幼い子どもの成長のカギを握っているのは親です。親が努力して継続することで、子どもの成長度合いがはっきり変わっていきます。

親が成長(レベルアップ)するに伴って子どももめきめき成長します。

私の子どもたちは、いつの頃か親の意識のレベルを超えた物事の捉え方をするようにもなりました。

こうなると、自分の写し絵ではなく寧ろ親である自分の意識の低さが恥ずかしくなるくらいの状態になります。

子どもの成長スピードは本当に速いものです。幼いころから対話型の絵本の読み聞かせを積み重ねることで、親の意識レベルを超える時期は相当に早く訪れるかも知れません。

子どもと共通認識が持てる


対話型の絵本の読み聞かせを続けて行くことで、親の考え方が子どもに伝わります。


こうすることで価値観を共有する土台が出来上がります。何が正しくて何が間違っているのか、「やっていい事」と「悪い事」の境界線などが最たるものです。


子どもと共通認識を持てることで、子どもが成長していく中で伝えたい重要な事柄があったとしても、お互いの性格や考え方をしっかり分かっているので、トラブルが起きるリスクが低減されます。

家庭内が落ち着いた雰囲気になる


絵本の読み聞かせを受けた子どもはかなりの確率で読書をするようになります。


また、情緒が安定してきますので、むやみに騒いだり叫んだりすることも無くなります。


対話型の絵本の読み聞かせでは、場合によって長時間(1時間を超える事も)となるケースも多いため集中力が身に付くようになります。


そして学校に行くようになって勉強をするにも、集中力があるため長時間の学習をすんなりと出来るようになります。

5.受け入れなければならないデメリットもあります


これまで対話型の絵本の読み聞かせについての方法、良い所を説明しました。もちろん良いことだけではなくデメリットもあります。


私がこれまで経験した中で感じた「大変だった」点を説明します。

時間がかかる


子どもが一人(一人っ子)でも毎日続ければ相当な時間を確保しなければなりません。


年の近い兄弟がいる場合はその人数に乗じた時間を確保する必要があります。家庭の状況にもよりますが現実的にはかなり厳しいです。

気力が消耗する


これも経験から言えるのですが、フルタイム共働きの家庭の場合は、夕食後の1時間を絵本の読み聞かせに集中することはかなり大変です。


仕事で疲れて帰ってきて食事やお風呂、洗たくなどやらなければならない家事も山積みの中で、それをも厭わずに子どもと向き合う時間を毎日持ち続けるのは容易な事ではありません。

虚しくなる


幼いうちの子どもは「意味不明な言葉を発したり予測不能な行動」をしがちです。

せっかく時間を作って絵本の読み聞かせをしようとしているのに、全然ちがうことを始めたり絵本を破ったりします。


これに耐える忍耐力は普通ありませんから、心が折れそうになります。


私は自分の母から読み聞かせをしてもらっていた絵本を実家から受け継いでいます。


この大切な絵本が無残な形になった時には虚しくて仕方がありませんでした。

すぐに立ち直りましたが。。

まとめ

少し長くなったのでまとめます。

対話型の絵本の読み聞かせで意識すること

読み聞かせの時間は多ければ多いほど良い
読み聞かせをしている時間だけでも心にゆとりを持つ
合理化はできないものと考える
効率化する方法はないと意識する


対話型の絵本の読み聞かせ方法

楽しむ
ゆっくり話す
質問する
肯定し続ける
否定しない
例え話をする
類似点をみつける
必ずしも結論をださない


対話型の読み聞かせの応用例

お友だちとのトラブル
ニュースや新聞記事などの理解
外出先で好奇心を高める


親にとっての良いこと

子どもの成長をダイレクトに感じられる
説明力が上がる
質問力が上がる
「子は親の鏡」それ以上であることを実感する
子どもと共通認識が持てる
家庭内が落ち着いた雰囲気になる


受け入れなければならないデメリット

時間がかかる
気力が消耗する
虚しくなる



対話型の絵本の読み聞かせについて、私の10年間の経験を元にして実際に始めるにあたっての考え方や方法について紹介しました。


私自身が今も感じている子どもにとって良かった点です。

知的好奇心が向上する
高い自己肯定感を持つようになる
読書好きになる
情緒が安定して落ち着く


また、親も一緒に成長できます。


最後に、子どもの学業(成績)への影響についてですが、文章を読むこと、理解すること、質問すること、自分の考えを説明すること、集中すること、知的好奇心が旺盛になること、多面的な物の見方をすることなどが身に付きますので効果はあります。

偏差値の高い学校へ進学させることを目的とする必要はないですが、不思議なことに結果として現れてくることになるものです。

特に記憶力の良い子どもの場合は成績はかなり上がってきます。

結果的に絵本の読み聞かせを通して身に付けた力は子どもがより良い人生を送るために必ず役立ちます。

これより優れた親からの贈り物は無いと思います。

お金がほとんどかからないことを考えれば、子どもが大人になってからの生き方に対するレバレッジはかなり高いです。


以上です。参考になればうれしいです。

それでは、

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