【DIY】壁、天井を活用した収納不足の解消方法(下地の探し方)【実例付き】

DIY

部屋が片付かなくて困っている人は結構多いのではないでしょうか。

特に家族が増えたり、子どもが成長してく中で「収納場所」が足りなくなりますよね。

そんな時に考えたいのが、壁や天井の活用方法です。

持ち家として自宅を保有している場合は、ちょっとした知識と工夫で収納不足の悩みを解決して、さらにインテリアとしても楽しめる方法があります。

賃貸住宅では直接壁や天井に手を加える事は難しい場合も多いですが、貸主(大家さん)の許可が得られれば出来る可能性もありますので、参考にしてみてください。

収納スペースをもっと増やしたい

業者に工事をしてもらうと高くなりそう

  • 今回ご紹介する方法は、壁や天井にある下地を探す方法ですが、実際に何か物を取り付ける場合は落下や壁の剥落の可能性もあります。
  • 実際の作業は自己責任の下で十分に注意して実施するようにしてください。

本文の構成は、【方法】→【理由】→【実例】→【経験談】の順に説明していきます。

1.【方法】下地を探す方法を身に付けよう!

まず初めに自宅の壁や天井がどのような仕組みで出来ているかを調べて、その後で下地がどこにあるかを把握していくようにします。

壁や天井の下地を探すことが出来るようになれば、そこに物を取り付けられるようになります。

仕組みを理解してしまえば、比較的に簡単にどの部屋でも同じように下地を見つけることが出来るようになります。

仕組みを理解してパターンを覚えよう

1-1.自宅の壁や天井の構造を調べる

自宅の壁や天井が「石膏ボード」に壁紙を貼っている場合は、石膏ボードを止める「下地」があります。

木造住宅では一般的に建物を直接支える「柱」と壁を作るための「間柱(まばしら)」があり、石膏ボードはこの下地である

  • 間柱(まばしら)

にネジ止めされています。

このネジは「ビス」と呼ばれるもので、鉄製のものになります。

鉄ですので

  • 磁石にくっつく

性質を持っています。この性質が重要になるのですが、それは後ほど説明します。

木造住宅と同じく戸建ての場合は、軽量鉄骨造もありますが、柱と壁を構成する仕組みは同じように石膏ボードを鉄製の柱にネジ止めしているケースが多いです。

当然ですが建物を建築した業者(工務店、ハウスメーカー、不動産業者など)に問い合わせる事が出来れば確実に調べられます。

問い合わせの際には

壁と天井の施工方法を教えてください。

と伝えて、上記のような

建築業者
建築業者

柱や間柱に石膏ボードをネジ止めしてその上に壁紙を貼っています。

という説明を受けられれば安心です。

反対に、壁が

  • コンクリート
  • 漆喰(しっくい)などの塗り壁
  • タイル張り(エコカラットなど)

であれば見た目でもわかるかも知れませんが、石膏ボード(と壁紙)が使われていなかったりしてその壁に直接何かをDIYで取り付けることは

  • 難易度が格段に上がる

ため基本的に業者に相談する方がいいでしょう。

1-2.道具を用意する

部屋の壁や天井を見ただけでは、どこに下地があるか判別することは出来ません。

ここで、石膏ボードを止めている下地(柱や間柱)を見つけるための道具があります。

プロの業者であれば、特殊な機能(センサー)の付いた高価なものを使っていますが、あくまでDIYを楽しむという観点では比較的安価なものでも十分です。

一例として、私の使っている道具を紹介します。

写真左側の先端(マグネットの部分)が根本に向かって動いて針が出てくる
メーカーシンワ測定株式会社
商品名下地探し どこ太 Smart マグネット付 35mm
【78592】
私の使っている下地探しの道具

この道具は先端に「マグネット(磁石)」がついているのですが、これが非常に便利です。

1-1.でも説明しましたが、石膏ボードは下地(柱や間柱)にネジ止め(鉄製のビス)されています。

ネジ鉄製で磁石にくっつきますので、壁紙の上からでもネジの場所を見つける事が出来ます。

  • ネジの場所=下地が確実にある

と言えます。

既に磁石は持っている場合は、壁のネジにくっつくか試してみてください。

かなり磁力(鉄にくっつく力)の強いものでないと「はっきり」反応しないかと思います。

出来れば下地探しについている専用の磁石を使うことをおすすめします。

1-3.下地を探す

道具を用意したら実際に下地を探してみましょう。

以下の4つのSTEPで下地の場所を調べて、スマートホンの写真などで記録をとっておきましょう。

STEP作業内容使う道具
STEP1マグネットを使ってビスの位置を調べる下地探し(磁石)
STEP2ビスの位置に「しるし」をつけるテープ
STEP3ビスの並び方(規則性)を見つけるメジャー
STEP4下地探しの針で位置を確定させる下地探し(針)
下地探しのSTEP

【STEP1】マグネットを使ってビスの位置を調べる

下地探しの先端についているマグネットを壁にあてて上下左右に動かしていくとマグネットがくっつくような場所があります。

【STEP2】ビスの位置に「しるし」をつける

マグネットがくっついた場所に小さく切ったテープを貼っていきます。

慣れないうちは、面倒でも

  • 壁や天井全体に対して
  • 出来るだけ多く
  • マグネットが反応する=ビス止めしてある

場所にテープで「しるし」をつけてみてください。

テープは100円ショップなどで売っているマスキングテープデコレーションテープを使います。

マスキングテープ
(これは飲食店の景品です)

ポイントは

  • 貼ってはがせる

ことが出来るテープを使うことで

  • 壁紙に跡が残らない

ようにすることです。

【STEP3】ビスの並び方(規則性)を見つける

壁全体にテープを張ると、規則性があることがわかってくると思います。

具体的な重要ポイントは

  • テープで付けたしるしが一列になっている

ところをみつけることです。

  • 列になっているところ=下地(柱、間柱など)の場所

であるからです。

そして、規則性を見つけたらメジャーを使って

壁や天井からの

  • 位置

を記録しておいてください。

紙に書いてもいいですが、スマートホンのカメラで撮影しておけば時間を掛けずに記録に残せます。

【STEP4】下地探しの針で調べて位置を確定させる

最後に、規則性が本当に正しいのか答え合わせをしていきます。

下地探しの針を出せる状態(LOCKからFREE)にします。

初めに壁にあてて

  • 下地が無いと思われる

ところに針が出る向きで押し当てます。

下地が無い場所のため針が根本まで刺さっている
  • 針が下地探しの根本まで刺さる=下地が無い

ことを確認します。

次に、調べた規則性によって

  • 下地があるはずの場所

に下地探しの針を刺してみます。

  • 針が下地探しの途中まで刺さる=下地がある

ことを確認します。

下地のある場所は針の途中までしか刺さらない

壁の全体で繰り返し調べることで

  • 下地の位置

を確定させる事が出来ます。

注意点

下地探しの針は細いので刺した跡はそれほど目立たないものですが、繰り返し同じようなところを何か所も刺すと目立ちますので気を付けてください。

強い力で何度も下地探しの針を押し当てると

  • 針が変形して破損

することがあります。もしそうなった時は、

  • 針を交換

しましょう。壊しそうで心配な人は

  • 替えの針

を下地探しの本体と同時に予め購入しておいてもよいでしょう。

壁の場合は基本的に柱は縦方向にあるはずですが、軽量鉄骨造の建物の場合は外壁と接する壁に

壁の場合は基本的に柱は縦方向にあるはずですが、軽量鉄骨造の建物の場合は外壁と接する壁に

  • 木製の枠に断熱材を入れたパネル

を壁全面に並べて取り付けている可能性もありますので、横方向の規則性があった場合には参考にしてください。

2.【理由】収納やインテリアに応用して生活が便利になります。

下地を探す方法を見つけれられると何がよいのでしょうか。

その答えは、生活をしていく上での役に立つことがとても多いからです。

2-1.収納を増やすことができる

生活をしていくうえで必要なものは沢山ありますが、特に家族が増えたりお子さんのいるご家庭の場合は、子どもが成長するにつれて

  • 物を置くスペースが足りなくなる。

こんな事が起きてしまうものです。

予め収納スペースが多い部屋を選んだり、新築する場合には間取りを工夫することである程度は見込めるのですが、当初の見込み通りいかなくなるのが常ではないでしょうか。

こんな時に、上手に壁を利用することで収納を増やすことが出来ます。

例えば

  • 棚を設置する。
  • 物を掛けるフックを取り付ける。

などが挙げられます。

2-2.インテリアへの活用

見栄えのするインテリアを実現する方法として壁を上手に使うことが出来るようになります。

例えば

  • 絵画
  • 飾り棚
  • テレビ
  • PCモニター

などを、壁に掛ける事でスペースを有効に活用すると同時に見栄えも良くなります。

地図を飾った例

子育てにも

2-3.地震など災害の備え

壁の下地にしっかりと固定することで、

  • 物の落下
  • 姿見などの鏡の転倒

による怪我を防ぐ事が出来ます。

この他にもいろいろな事に応用することが可能です。

また、自宅で慣れてきたら家族や親せきの家でも同じようにしてあげられるかも知れません。

3.【実例】自宅での実例を紹介します

自宅では、DIYをする上で下地を探すことによって設置できたものを紹介します。

別の記事で紹介した電動ドライバーを使ってネジ止めしています。

3-1.物干し竿を吊るす(ホスクリーン)

別の記事でも紹介した天井に取り付ける物干し竿をぶら下げるためのものです。

天井の下地を探すのは少し難易度が高いですが、規則性を見つけられたら設置できます。

3-2.テレビの壁掛け

23インチのテレビを壁掛けにしています。

テレビの壁掛け

棚などの上に置く場合に比べて

  • 落下の危険性がない
  • インテリアとして見栄えが良い

というメリットがあります。

3-3.可動棚

トイレの壁に棚板の高さを変えられる可動棚を設置しています。

写真では棚に何も置いていませんが、実際は

  • トイレットペーパーの買い置き
  • ティッシュペーパー 〃
  • 小説
  • 漫画

などを置いてあります。

4.【経験談】実際に使ってみた感想を紹介します

壁と天井の下地を探す方法と、実際にテレビや棚などを取り付けた例を紹介させてもらいました。

これから自宅を新築する計画がある場合は、壁の下地などは予め準備しておくことができます。

私の自宅でも重量のあるテレビを設置する壁は、

  • 壁の全面

に厚みのある板を予め石膏ボードの下地として建築時の工事で入れてもらいました。

壁の全面に下地をいれてもらうことで、テレビを設置する位置を自由に決める事ができます。

これまで説明した柱や間柱を下地として使う場合は、ビス止め出来る位置が柱や間柱のある位置にならざるを得ないため自由度が低くなります。

中古住宅や建売り住宅の購入では、予め必要となる壁の全面に下地を入れる事が出来なかったり、新築注文住宅でも住み始めてから

  • この壁に取り付けたい!

という事が起きるものだと思います。

特にお子さんのいる家庭ではイメージしやすいと思いますが、子どもの成長に合わせて

  • 物が増える

ケースが多いと思います。

下地を探す方法を知っていれば、部屋のDIYで出来る事の幅が広がるのと同時に

  • 業者に工事してもらうコスト

をかける必要がなくなります。

ただし、自信が無い場合や、落下して危険な重量物を取り付ける場合は専門業者に依頼してください。

5.【補足】住宅に石膏ボードが多用されている理由

最後に、石膏ボードが住宅などの建築に多用されている理由を説明します。

最近の戸建て住宅では、壁や天井の仕上げに石膏(せっこう)ボードを使っているケースが多いのは

  • 石膏ボードは耐火性能が高い

ことから、

  • 火災時に家の構造を支える柱などへの延焼時間を遅らせる

目的で多く採用されています。

延焼時間を遅らせることは、家屋の倒壊を遅らせることになり、火災時の避難時間を確保するという安全上の重要な点でもあります。


以上です。参考になればうれしいです。

それでは、

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