【NISA】小額からはじめる簡単な方法【初心者向け】

投資


まだ株式投資を始めていない人が悩む理由の一つに「小額からの株式投資なんてい意味がない」という意見やコメントがあるかと思います。

この意見について、実際に小額投資を始めてみた経験から言える事を分かり易く説明します。


まだ株式投資をしていない人と同様に私が株式投資を始める前の株に対するイメージはこのようなものでした。

株式投資で失敗して大損した!
信用取引で破産
。。
数日で資産が半分に。。
株で儲けているのは一部の資産家だけ
資産(投資金額)が少ない人は勝てない


特に最後の「資産が少ない人は勝てない」という意見を目にすることが多く、私自身も預貯金が多くあるわけではなかったことから、距離を置いていました。そんな私が小額からの株式投資を始めてみて分かったこと、これから株式投資を始めようとしている人に向けて気を付けて欲しいことを順に説明します。

1.投資金額が少ない人は勝てない


この意見は正しいと思います。ただ、前提と見方を変える事で意味が異なると思います。

投資金額が大きな資産家の意見


投資金額が大きな資産家が「投資金額が少ない人は勝てない」といった場合を考えてみます。この意見は、大きな資産を築いて株式を運用した経験を前提としています。そして初心者が小額で株式
を運用しても増やせる資産はたかがしれているという真実を知っています。ここでの資産家とは株式に数億円を投資している人を指しています。

投資金額の違い


例として安定した成長を見込める投資信託に毎月1万円を投資した場合を想定してみます。誰でもすぐに購入できる安定した成長を見込める株式から得られる運用益は平均して年利5%程度と言われています。

この時にどれくらいの利益が期待できるかを確認してみます。楽天証券のサイトでシミュレーションした結果がこれです。

楽天証券サイトより
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/

投資金額(元本):10,000円×12か月×10年=1,200,000円(120万円)
最終積み立て金額:1,552,823円
利益:1,552,823-1,200,000=352,823円


投資金額が120万円に対して利益が約35万円ですので、大きな利益を得る事は出来ていません。

それでは、投資金額を増やしてみた場合はどうなるでしょうか。同じ条件で投資金額だけを100倍にして、毎月100万円を投資すると利益も100倍の約3,500万円になります。当たり前の事ですが、大きな差となります。

資産家の意見が正しいわけ


投資金額と利益の関係を自らの経験として知っているからこそ「投資金額が少ない人は勝てない」という意見を言っているのです。

このことからも分かるのですが資産家が言っていることは正しいんです。次に、資産家ではなく株式投資の経験が無い人の立場で考えてみます。

2.小額からの株式投資には意味がある(3つの理由)


小額からの株式投資に意味がある理由を説明します。予めお伝えしたいのは、小額での株式投資ではこれまで説明したように大きな利益が出る事はありません。それでも意味がある理由を説明します。

理由1:大きく損をすることが無い


株式投資をしていない人は、株を含めて投資自体の経験が無い場合が多いと思います。そして始められなかった理由は、親や周囲からの「株は危ない」というイメージを持っているからではないでしょうか。

小額から始める投資信託などの株式を積み立てるような運用方法では、投資金額(元本)を上回る損失が出ることはまずありませんので、利益が出ないぶん大きな損失もありません。

理由2:超低コストで運用する環境が整ってきた


株式投資をして資産運用をするハードルは時代と共にかなり下がっています。今の50代や60代以上の世代が株式投資について持つイメージは、店舗型の証券会社の窓口に行って営業担当者と相談して大きな金額を投資する。そしてよくわからないまま大損をしてしまう人いて、そんな失敗談が報道されることがよくあって、「株式投資は危ない」と思ってしまっています。

今も、このようなスタイルの証券会社はありますので、絶対に近付いてはいけません。これから株式投資を始める人は必ずインターネットからアクセスするインターネット専業の証券会社(ネット証券)だけを使うようにしましょう。

店舗型の証券会社とネット型の証券会社の違いは、圧倒的な運用コストの差があるというものです。運用コストの差が出る原因は、店舗型の証券会社の経費(人件費、店舗運営費)になります。店舗型の証券会社があくどい商売をしているわけではありません。店舗型の証券会社とネット証券では構造上の違いあってどうしても店舗型の方が経費が掛かってしまうのです。

理由3:身をもって理解することが一番重要


私にも経験があるのですが株式投資に興味はあるものの、まだ株式投資を始めてない人は株式投資に関する文献やWebサイトを調べまくったりして、結局どうしたらいいのか分からなくなってしまうケースが多いと思います。

一番お伝えしたいことは、「自分のお金を使って投資をすること」が重要なのです。いくら頭で理解したつもりでも自分で経験することでわかることの方がはるかに価値があります。

大きく損をすることがない
株式の運用が超低コスト
自分の経験に勝るものない


3.小額からの株式投資を始めるにあたっての注意点


資金は少ないけれど株式投資を始めてみたい人にお伝えしたい注意点を説明します。

【最重要】大きな資金を投資しないこと


一番初めにお伝えしたいのは、大きな資金を株式に投資しないことです。なにも大きな資金というのは、何百万円もの現金というわけではありません。

投資金額の目安は毎月の支出から自分の出せる現金の10%程度


自分が自由に使えるお金の10%くらいを想定してください。例えば月のお小遣いが2万円の人は2千円ですし、5万円の人は5千円くらいです。そして、この10%の現金は必ず「節約・倹約」して捻出するようにしてください。家計からのお小遣いを10%増しにしては意味がありません。

ネット証券だけを使う


よくわからなくて不安だからと言って、証券会社や銀行の窓口に行ってはいけません。株式の運用に店舗は必要ありません。ネット証券を利用して全てインターネットと郵送(申込時など)で完結できます。

自分で判断する


株式を含めて投資は自己責任です。最終的には自らが判断して行動するしかありません。こう言うと不安になるかも知れませんが、そんな不安も小額から始めることでリスクを低く抑えられますので勇気を出して挑戦してみてください。

投資は自己責任だからこそ小額から始める意味がある

投資先を分散する


小額からの株式投資と言っても、特定の企業のみの株を買うことは避けましょう。初めのうちは出来るだけ多くの銘柄を購入して分散するようにしてください。これは、企業ごとの値動きを知ることにもつながります。

  1. 多くの銘柄を買って分散投資
  2. 保有する株の値動きに慣れる
  3. 株価変動の傾向が理解できる
  4. 投資先の審美眼を鍛えられる


初めのうちは手間がかかるように思えるかも知れませんが、スマートホンでネット証券のサイトのアクセスして購入する方法に慣れればそれほど難しいものではありません。

4.株式投資を始めてみてわかったこと


私が2020年の8月頃から株式投資を始めて2年6か月程度が経過しました。まだまだ投資歴は浅いのですが、分かった事を説明します。

節約・倹約の大切さを知り楽しめること

別の記事でも紹介していますが、私の小額からの株式投資に使う投資資金は独自の余剰資金の考え方で賄っています。


ネット証券(SBIネオモバイル証券)で投資をするために、日々の生活で家計を見直したり工夫をするようになりました。そして、自分なりにリスクを低減する方法を試しながら投資するスタイルをとっているので、節約や倹約を楽しむことが出来るようになりました。

投資商品に詳しくなる


ネット証券(SBIネオモバイル証券)を利用することで複数の投資先(銘柄)に小額からでも分散投資をすることが出来るため、投資商品に詳しくなりました。

株の値動きに慣れること


繰り返しになりますが重要なのは、「自分のお金を運用すること」です。株価は常に変動(値動き)するものなので、自分のお金(投資先の株価)が増えたり減ったりします。自分の持っている株の値動きを実感することは自分のお金だからこそ経験できるものです。

投資家の言っていた言葉を実感した

冒頭で説明した、資産家の意見「投資金額が少ない人は勝てない」を身をもって実感しました。投資金額が少なければ、利益もほとんど出ません。まぎれもない事実であることが分かりました。

【配当金】お金がお金を生むということ

私の小額からの株式投資は配当金の出る国内株に投資するスタイルですので、定期的に配当金が支払われます。たとえ少額でも配当金が得られれば、配当金分は少なくとも確定した利益になるので、「お金がお金を生む」という実感を持つことができます。

無知の知を実感した

知れば知るほど自分の知識が足りないことに気が付くものです。株式投資は自分の将来に対しても必ず役に立つ知識を得続けることが出来るものだと思います。ネット証券の株式口座やネット銀行の口座開設から始まって、余剰資金の捻出や実際の株式の買い付けに至るまで、普段の生活を一変させるほどのスキルを習得しています。

企業の株主になること


小額からの株式投資ですので、購入する株数は少なくなります。それでも企業の株主になるとその企業について知りたくなります。そして自分が株主になっている企業の業績の傾向やニュースに取り上げられる話題などについて触れる機会が多くなります。

株主になって初めて「自分のこと」として理解できるようになります。更により多くの企業の株を保有することで確実に知識が深まります。配当金を出す企業の株であれば、たとえ一株であったとしても定期的に配当金を受け取ることになります。否応なしにその企業の株主であるという実感をもてます。

単元株(100株単位など)で株式を購入する場合には早期に複数の銘柄を購入するには大きな資金を必要とするため、投資までに時間がかかったり大きくリスクをとったりしなければ、早期に知識と経験を高めることは難しくなります。

自分の本性が分かる

初めて株式を購入してからしばらくは値動きに一喜一憂していました。小額ながらも、自分の買った株の値段がさがったら「こっちの株をかっておけばよかった」と考えてしまうものです。自分のお金でなければこんな気持ちにはならないんです。そして、自分の欲望のポイント(本性)が分かります。

物の価値を考えるようになる


小額からの株式投資では、日本の個別株を数百円単位で購入することが出来ます。この感覚が普段の生活で支出する物とオーバーラップさせ易いんです。

例えば、配当金のでる企業の株価が500円だったとします。その株が高配当株であった場合は、年率4%前後の配当金が支払われます。500円×0.04=20円 たったの20円ですが、利回りを意識するようになります。

単元株(100株など)を購入すると、数万円~数十万円の大きな金額を投資するため、普段の買い物(支出)と重ねて考える事は難しくなります。小額からの株式投資で一株単位で株式を購入すると小額であることから普段の買い物で何かを購入する際に「あと500円安くできれば毎年20円の配当金が得られる分の株を得る事が出来る」と考えやすくなるのです。

この考え方が節約や倹約に活かされてきます。

子どもの金融教育に活かせる

株式投資をする中で得られた知識や経験、考え方は節約や倹約の方法、お金を生かすことなどこれからの子どもたちの世代に受け継げることが沢山あります。

これまで説明してきた「自分のお金を使って実感する」ことを繰り返していくことは、自分が学び続けることと同義です。こうしてレベルアップして学んだことを通して、生きていくうえで必要なこと、普遍的なことを体系立てて少しずつ子どもたちに伝える事ができるようになっています。

行動することの意味


慎重に考える事が出来たのであれば、「行動すること」が本当に重要です。安定を求める気持ちは誰にでもあるものです。わざわざ行動を起こす必要はないと考えてしまうかも知れません。それでも、一歩ずつ踏み出す勇気をもってみてください。

まとめ


今回は小額から始める株式投資には意味があるということを説明しました。

小額からの株式投資には意味がある(3つの理由)

  1. 大きく損をすることが無い
  2. 超低コストで運用する環境が整ってきた
  3. 身をもって理解することが一番重要

小額からの株式投資を始めるにあたっての注意点

  1. 大きな資金を投資しないこと
  2. ネット証券だけを使う
  3. 自分で判断する

株式投資を始めてみてわかったこと

  1. 節約・倹約の大切さを知り楽しめること
  2. 投資商品に詳しくなる
  3. 株の値動きに慣れること
  4. 投資家の言っていた言葉を実感した
  5. 【配当金】お金がお金を生むということ
  6. 無知の知を実感した
  7. 自分の本性が分かる
  8. 物の価値を考えるようになる
  9. 子どもの金融教育に活かせる
  10. 行動することの意味


    この記事は、過去の自分に向けて伝えたいことを書いています。


    もし株式投資を始めることを迷っているのであれば、出来るだけ早いうちに勇気を出して一歩踏み出してみてください。


    以上です。参考になればうれしいです。

    それでは

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