自転車のギアクランク交換方法を説明します。故障したりすることは少ない部分だとは思いますが、ギア比を変更したい場合などで交換することもあるかと思います。
この記事では、大人用の自転車(27インチ)でギアクランクを交換する方法を説明します。
1.自転車のギアクランクを確認する
交換しようとしている自転車のギアクランクの種類を確認します。
ギアクランクの大きさ
交換する自転車のギアクランクを調べましょう。歯数(ギアの数)とクランクの長さ(ギアーペダル)をメジャーなどで計っておきます
今回は27インチのシティサイクルの交換を事例にします。
ボルトの大きさ(mm)
自転車のギアクランク止めているボルトの大きさを確認しましょう。大人用であれば14mm(1.4cm)のボルトを使っている事が多いです。
2.部品・工具を用意する
自転車のギアクランク、ボルトの大きさが分かったら、交換する部品と工具を準備します。
ギアクランクの購入
自転車のギアクランクを準備します。今回はネットショップで大きさが合うものを選んで購入しました。
ギアカバーの直径が少し大きいのとクランクの長さが1cm長くなりましたが、取り付けと自転車の運転にも問題はありませんでした。
クランクプーラーを購入
ギアクランクを「取り外す」際に使うものです。この工具が必要な理由は、ギアクランク(と反対側のクランク)を交換するときに自転車本体とギアクランクが圧着されているため、専用の工具を使う必要があります。
既に持っている場合は購入の必要はないのですが、この記事を読んでくれている人は持っていないと思います。
実際に購入したものを紹介しますので参考にしてください。
工具を準備
自転車のギアクランクを取り付けてあるボルトを外すときには、ネジを回す工具が必要です。「ソケットレンチ」と呼ばれる工具を準備しましょう。
クランクプーラーを使うときには、ネジを回す工具が必要です。「スパナ」や「レンチ」と呼ばれる棒状の工具を準備しましょう。
外すボルトの大きさにあった工具を用意することをおすすめします。ポイントは、出来るだけ柄の部分が長いものを選びましょう。梃(テコ)の原理で、柄の部分にかかる力が小さくてもボルトに対して大きな力を利かせることができます。(レバレッジの語源です。)
ボルトの大きさを変えられるタイプの工具(モンキーレンチ)もあります。こちらも柄の部分が長いものを選んだ方がいいです。
プラスとマイナスのドライバーが必要な場合があります。
3.部品の取り外し
部品と工具が準備できたら、実際に交換する部品を外します。
保護キャップを外す
ネジ(ボルト、ナット)の先端を保護しているキャップがついている場合には外します。
チェーンカバーを外す
チェーンカバーがある場合は外しておきます。ギアクランクからチェーンを外す際にチェーンカバーがあると外せなくなるためです。
保護キャップを外すのには、それほど力は必要ありません。
ギアクランクからチェーンを外す
ギアクランクからチェーンを外します。後輪に変速機がついているタイプでは、部品(リアディレイラー)を動かすことで簡単にチェーンを緩めて外すことができます。
ボルトを外します。工具を使って力を掛けます。
ギアクランクを取り外す
ボルトが外せたらクランクプーラーを使ってギアクランクを外します。
クランクプーラーには先端にパーツ(キノコ状)がついていますが、外して使用します。
通常の自転車(ママチャリ、シティサイクル)では先端のパーツを付けたままでは使えません。
クランクプーラーの先端部分が”ねじり出される”ことで自転車本体からギアクランクを抜き出すため、先端の大きさがとても重要ですので注意してください。
クランクプーラーの先端が引っ込むようにしておいて、ギアクランクにねじ込んでいきます。
クランクプーラーをギアクランクに取り付けたら、クランクプーラーのボルトを締めます。
クランクプーラーのボルトを締めていく事で反対側の先端がねじり出されて自転車本体のパーツに当たります。
ギアクランクに固定されたクランクプーラーの先端が押し出されることで自転車本体とギアクランクの接合部を引き離す力になって外れます。
ギアクランクを外して、同じように反対側のクランクもクランクプーラーを使って外します。
4.ギアクランクの取り付け
ギアクランク、クランクを新しいものに交換していきます。
新しいギアクランクを取り付ける
交換前のギアクランクが付いていのと同じように新しいギアクランクを取り付けます。
先ほど外したボルトネジをソケットレンチ(14mm)を使って締めていきます。
新しいクランクの取り付け
ギアクランクの反対側のクランクも取り付けます。
必ずギアクランクと180度反対(クランクが逆向きに直線)の角度になるようにします。
ペダルの取り付け
交換前のギアクランクとクランクからペダルを外します。
自転車のペダルは15mmのスパナを使って外します。
左足側のペダル(ギアクランクとは逆のクランク側)は逆ネジ(右回しで緩む、左回しで締める)になっているので注意してください。
ペダルの取り付け
ギアクランクへのチェーンの取り付け
ギアクランクからチェーンを外した時と逆の要領でチェーンを取り付けていきます。
後輪側の 部品(リアディレイラー)を動かしてチェーンを緩めてギアクランクのギアに噛ませていきます
保護キャップの取り付け
ボルトを締めたら、最後に保護キャップを取り付けます。キャップを押し込みます。
5.まとめ
自転車のギアクランクを交換する方法を説明しました。工具を上手く使うことで交換することができます。
特にクランクプーラーはギアクランクを外す際には必要になりますので、交換をする際には忘れずに準備をしておきましょう。
ギアクランクの交換はDIYに慣れていないと難易度は高いかも知れません。
今回のギアクランクの交換方法で紹介した自転車は、私の次男が乗っているものです。
過去の記事でも紹介しましたが購入(2021年3月)してから3か月しか経っていないのに、転んでスタンドが壊れて交換しています。
同時に左側のペダルも壊れてしまって交換しています。。強化プラスチックのペダルだったのですが、割れてしまったので金属製(アルミ)のものに替えました。
これもパーツをネットショップで購入してDIYで交換しています。
今回はギアクランクが壊れてしまったためにやむを得ず交換しました。
壊れてしまった原因はギアクランクに横から別の自転車(次男のお友達)に突っ込まれたことによるものです。
状況はよくわかりませんが、結果的にギアクランクが曲がってしまいました。
これによってペダルをこぐとチェーンが外れる状態になりました。
余談ですが、当初の次男からの申告では「なんだか知らないけどすぐにチェーンが外れる」というものでしたので、すぐに直せると思っていました。
ところが何度チェーンを付けなおしてもすぐにギアクランクのギアとチェーンが外れるので、何があったかを聞いたところ前述のようなことがあったと。。
下の写真でも分かると思いますが、横からの衝突でギアクランクがゆがんで後輪のギアと水平面を保てなくなっています。
後輪のギアとギアクランクが水平に回転していないため、チェーンが外れてしまいます。
今回はギアクランクの交換を紹介しましたが、この自転車は購入(2021年3月)してから3か月後にスタンドとペダル、6か月後にギアクランクが壊れて交換することになりました。
自転車の修理もDIYでできることをするとスキルが身に付いたり節約にもつながりますので、チャレンジしてみるのも良いかも知れません。
別の記事でおすすめの自転車の鍵を紹介していますので、こちらも参考にしてください。
以上です。参考になればうれしいです。
それでは、
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