これからDIYを始めたいと思っている初心者の人に向けて最初に用意すべき道具を紹介します。
初めに揃える道具(工具)としては電動ドライバが絶対におすすめです。
1.どんな時に使うのか
DIYをする上では電動ドライバがないと始まらない!とも言えるくらい必要不可欠な道具です。
どんな時に使うかと言うと、壁に取り付ける棚や箱などを作ったりする場合に使用することになります。
プロの職人さんも利用していますので当然なのですが、初心者が利用しても全然大丈夫です。
むしろ「なくてはならない」必須道具でDIYを始めようと思っている人は、電動ドライバを用意することから始めてみてはいかがでしょうか。
簡単に利用例を紹介します。
1-1.穴あけ
木材やプラスチック、金属などに穴をあけます。穴をあける理由は、材料を固定する際にビス(ねじ)を使うからです。
木材は穴をあけずにそのままビスを打ち込むと材料が割れてしまう(木割れ:「きわれ」と呼びます)ことがあります。
それを防ぐために電動ドライバを利用して予め穴をあけておく(下穴:「したあな」 と呼びます)ようにします。
私もDIYを始めた頃は下穴をあけずに電動ドライバで直接ビスを使ってしまい、何度も木割れをさせてしまったことがあります。
木割れをした状態になると、そのままではビス止めの効果(目的は材料を固定すること)がなくなってしまいます。
また、下穴をあけることで、電動ドリルでネジを回して(「ネジ打ち」と言います)材料を固定する際に、ネジの溝の部分が削れる事(「ネジ山がナメる」と言ったりします)を防ぐ効果もあります。
下穴をあけないことによるデメリット
最後の2つは情緒的なことですが、そもそもDIY自体には「やってもいいし、やらなくてもいい」という性質があります。
このため、「やる気を持ち続けられるか?」という観点について結構重要な点であると思っています。
ただの穴をあけるという作業ですが、このプロセスを含めて、モノづくりの要点である(と思っています)計画を立てて、実行して成功(ものが完成する)をするという体験をしてみてください。
DIYは準備段階から完成までの計画を立て、それを実行するプロセスで失敗を繰り返しながら徐々に上達していくことを繰り返す。
言い換えれば、失敗からの成功体験の積み重ねが一番の醍醐味だとおもいます。この点は別の記事でお伝えできればと思います。
1-2.ネジ打ち
下穴をあけたら、電動ドライバを使って材料にネジを打ち込んでいきます。
材料の種類や固定する強さによって使用するネジを選びます。ネジ選びについては、別の記事で紹介する予定です。
ネジの種類はとても多く、DIYを始めたばかりの人はどれを選んでいいのか迷ってしまうかも知れません。材料の種類やネジの種類によっては、下穴をあけなくても木割れをしない場合もあります。
1-3.組み立て・分解
モノづくりとは直接関連しないかも知れませんが、組み立て家具を販売している家具屋(ニトリ、IKEA)さんでは、ホールセール形式での販売により低価格を実現しています。
低価格とDIYが人気の理由だと思います。
また、組み立て家具のみならず家庭内にある多くのものが「ネジ、ビス」で作られています。
家具、電化製品など既製品のネジを外す場合にも電動ドライバを利用することで、
- 作業時間の短縮
- 大きな力を加える事ができる
- 手マメの防止
などの効果もあります。ニトリ、IKEAの組み立て家具をベースにしたDIYについても別の記事で紹介したいと思います。
2.道具の選び方
では、実際に電動ドライバの選び方を紹介します。
2-1.価格
最重要ポイントですね。DIYの道具については、ものよってはとても高価になります。
これから始めるという人は、とりあえず一番安いものでも問題ないと思います。
2-2.重さ
価格の次に重要なポイントは、「重さ」です。電動ドライバの価格やメーカー、機能、デザインにこだわって選ぶのも良いことだと思います。
ただ、忘れてはいけないのが電動ドライバを使用する目的です。あくまで家庭内や職場で使用することを前提にしていて、いろいろな種類の材料を使うことになります。
そして、電動ドライバを使用する場合に、必ずしもベストなポジション(態勢)をとれるとは限らないということです。
出来るだけ自分の力にあった重さの電動ドライバを選ぶことをおすすめします。価格、機能が同じようなものであれば、「より軽量」なものを選ぶ方が良いと思います。
ちなみにですが、プロの職人は、重い材料や道具を常に扱い、あらゆる状況の中で信じられないような態勢で作業をしています。
ホームセンターで職人さんを見かけることがあるのですが、とても鍛え上げられている方が多いですね。
2-3.電源方式(充電式かコード式)
電動ドライバはもちろん電気で動作するのですが、その電気の供給方法は2つのパターンがありますので、どちらを選べば良いか比較してみましょう。
2-3-1.充電式
本体に充電池を取り付けて動作させるものです。こちらを選びましょう。
2-3-2.コード式
本体に電源コードがついているものです。電源が近くにないと使用できません。
どちらにもそれぞれメリットデメリットがあるのですが、利用場所を選ばない(延長コードの用意や作業中の電源コードの破断、引っ掛かりによる事故など)という点だけでも「充電式」がおすすめです。
3.一緒に用意しておいたほうが良いもの
電動ドライバと一緒に用意するものは、「ピット」と呼ぶネジの形状に合わせて交換できる部品です。使い方の項目で説明したネジの種類によって使い分けをするためです。
電動ドライバを持っていると、本当にいろいろな場面で便利に使えます。
参考になればうれしいです。
それでは、
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